目標を持たないから純粋に幸せを感じられる
「目標を持たない幸せ」ということを時々考えます。というのも、僕は現在、自分の人生の目標を非常に低いところに設定していて、このことが、かえって幸せを感じやすくしてくれているのではないか、という気がしているからです。
その目標というのは、とてもシンプルで単に'自由に生きる'ということ。ただそれだけです。
これからの人生はどこかに勤めるとか、誰かの下で働くとか、そういうことだけはやらないことにしようと思っています。それが僕の中での自由の定義。
会社勤めで長期間うつ病を患ってしまったことが根本の原因ではありますが、気が付いてしまったのです。どう生きたら自分が幸せだと感じるかということを。
人は幸せを求めてかなり高い目標を掲げたがる傾向にあるような気がします。一生の労働と引き換えに新築の住居を得ようとしてみることもそうと言えるような気がします。
誰もがすることなので親を見ていれば自分もそうあるべきだと思うはずです。僕も例外ではありませんでした。新築のマンションを手に入れたがために、ただただ自分を酷使してきました。
その姿こそ幸せというのだよ。こう言われる方も勿論多数いるとは思います。目的が明確なのだから、生きがい、やりがい、そういうものを既に得ているじゃないかという意見。
そこで申し訳ないですが、再度繰り返しますと
自分を酷使して一生の労働と引き換えに住居を手に入れる。これこそが人生の目標。こうして人生を終えていく。この姿を心から幸せな姿と感じられるかという疑問符です。
人目を気にしすぎる
マンションにしても戸建にしても、そこにはかなりの見栄が潜んでいると思うのです。良い暮らしをしたいと誰もが思うとは思いますが、3,000万円、4,000万円出さなくても、中古の築30年の家でも良いのではないでしょうか。
恥ずかしい?友達を呼べない?
そんな事はないと思うのです。テレビのコマーシャルに毒されているのですよ。むしろ古い家を手に入れた方が自分で自由に改良出来て楽しいかもしれないのです。
700万円当りを目標にしてみてはどうでしょうか。新車にして2~3台分の値段。
市街地にもこれくらいの値段の家は沢山あります。
なるべく安く家を手に入れる。そして家族みんなでより住みやすいように改良していく。みんながこんな感覚でいたなら日本はもっと生きやすい国になっていくに違いないと、今山奥の家にいながらそう思っています。
5000万円の住宅ローン
僕の後輩に戸建の家を5,000万円以上で購入した人がいました。一人ではこんな高額なローンは組めないので、奥さんが1,500万円、自分が3,500万円、という形でローンを組んでいます。しかも頭金はナシ。
この話を聞いたとき、背筋が凍るような感覚に囚われました。人ごとながら恐ろしいものを感じざるを得なかったのです。案の定、その後子供ができて奥さんは退職。彼一人の労働で5,000万円を払っていくことになりました。
35年のローンで金利を含めいくら返済しなければならないかと言うと1.4%年利で計6,300万円。
収入の4割近くを生涯に渡ってこの返済に充てていくだけの生活。毎年200万円近くが勝手に出ていくことになります。
もし700万円の家を買っていたなら3年半で完済になります。後の32年間は自由にお金を使えば良い。
僕自身も過去を遡ってみればこんなことは考えていませんでした。働いて出世して高額な住居に暮らす。こんな世間一般の目標に右にならえ状態でした。
今、この山奥での暮らしを始めてその快適さに思わずこんな記事を書いているわけです。
目標設定はもっと低く。
実はその分だけ豊かに、そして幸せを沢山見つけやくなる気がするのです。
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はじめまして。
返信削除Bライフ考察拝読しました。小屋と実家などの複数拠点維持による小屋暮らしの持続可能性は一理あると思います。
一方で、地球生活、森のテロル、でがらしくらしなどといった単一拠点で小屋暮らし(とブログ)が続いている人々もいます。今後こうした人たちの生活を例に挙げながら、なぜ小屋暮らしが続くのか、その秘訣は何か、など考察の第2弾を記事にしていただけると幸いです。
追記。小屋暮らしで下水完備の水洗トイレは、ナス農家という人がすでに導入しています。
Bライフライフさん、こんばんは。コメントありがとうございます。単一拠点での小屋暮らしを続けている方にはいつかお会いしたいと思ってます。いろいろと話を聞いてみたいです。その上で考察第二弾も書いてみたいと思います。今のところ僕個人の想像ですので。 ナス農家さんは素晴らしいですね。もうその道のプロ。頭が下がります。
削除いつもブログ拝読させていただいております。今日の記事共感します。
返信削除ただこの考え方が世の中の主流になることは残念ながらないでしょうね。
他人よりいい学校に入学し、他人よりいい会社に就職し、他人よりいい人と結婚し、他人よりいい生活を送る。これが人生の成功だと信じさせられてますからね。残念ながらこの「他人より良い」に従っていても心の底から幸せを感じられることはないんですけどね。だって自分が良いことだと思うからしているのではなく、他人が良いと思うことをし続けているんですから。単に自己顕示欲を満たし続けてるだけだと思うんです。
人生そこそこうまくいっている人程、この流れから脱線するのは難しいですけどね。そこそこいい大学に入学して、そこそこいい会社に就職していると、周りはあなたに良い人と結婚することを期待し、良い子供(お利巧な子)を産むことを期待し、良い家を買うことを期待しだします。周りから期待されて、そうすることが人生の幸福だよ~とささやかれると、盲目的にしたがってしまう人が多いでしょうから。またそこそこ良いと言われる人生を歩んでいて、そこから脱線するのは相当の恐怖が付きまといますしね。自己顕示欲満たし中毒に陥っている人は、他人から良いねと言われなくなると人生に絶望します。だってこれこそが人生幸せOR不幸せの基準なんですから。
毎月の生活を維持するのにいくら必要なのか?これを考えることは本当に大事ですよね。毎月5万円で生活できるのであれば、月に6日程度働けばいいんですからね。
住宅ローンで月10万なんていったら、手取り30万円の人で考えると始めの10日間は家のためだけに働いてることになりますからね。
そもそもローンをするというのは身の丈にあってないんです。将来手に入る(と本人は思っている)金をあてにしてるんですから。300万円手元にある人が新築を買いたいのであれば、新築住宅の頭金にするのではなく、300万円の中古住宅を購入して、毎月の生活費が安くなった分貯金して10年後、無借金で新築住宅を買うべきです。
長くなりましたのでこの辺で。陰ながら応援しています。これからもブログ頑張ってください。
こんばんは。返信遅れて申し訳ありません。コメント、とても参考になります。おっしゃる通りで、幸せというのはつかみどころのないもので、それ故に、他者から見て幸せそうに見えると思えることを自身の幸せだと感じてしまうことが多いと思います。それで幸せを味わえれば、僕はそれでも良いと思ってます。ただガチガチに自分を型にはめて身動きできなくなってしまうと、これは違うと感じてもどうにもならなくなってしまいますからね。 僕は現在かなり質素な生活をしていますが、今までの人生の中でこれほど自由を感じ、それを満喫できていた時期はないと思っています。まだまだ手探りですが、楽しく生きていけるよう工夫していきたいと思ってます。
削除これからもよろしくお願いします。
はじめまして。
返信削除とても興味深く閲覧させてもらってます。
私は普通のおばさんですが、主人が千葉の田舎に古家つきの土地を購入しました。
これからライフラインの整備や手続きを始めるところです。
冬に向けて、お体に気をつけて、ブログ続けてくださいね。
うさぎゆきさん、こんばんは。千葉に土地と住居を手に入れたのですね!やりましたね!季節的には寒くなるのでなにかと大変かとは思いますが、いろいろと楽しい経験ができると思いますよ。僕もまだまだ手探りですが、快適に暮らしていけるよう工夫を重ねていこうと思ってます。
削除いつも読んで頂いているようで、ありがとうございます。
今後ともよろおしくお願いします。お互い頑張りましょうね。
初めまして。
返信削除日本ブログ村のカテゴリーからこちらのブログに辿り着きました。
私は一人っ子で両親が他界し実家にて猫と一緒に生活しています。ただ、過疎に近い集落での自治会や厄介な近所の住人等、残りの人生は静かな場所を終の住処として暮らしたいと思い12月に格安別荘物件への移住を予定しています。
楽しみも不安もありますが恐らく最後の転機と思います。
shigeoさんのブログで決心がついたこともあり、これからも参考にしていきたいと思います。
これから、寒くなりますがお体ご自愛下さいね。
sana sanaさん、こんにちは。時期的に少し寒いのが気になりますが別荘移住で是非のびのび、のんびり。僕がここを気に入っている理由のひとつもsana sanaさんがやっかいだと感じている近所付き合が無い点です。僕自身は寂しさを感じたことはないですが、ネコちゃんが一緒というのは心強いですね。来年は犬か猫を飼おうと思ってます。これからも是非、お話を聞かせてください。応援しております。
削除こんにちは。
削除お返事有難うございます。私は鹿児島在住ですが移住先は県内の霧島連山の麓になります。
標高があり、自然豊かで温泉で有名なところです。
Amebaにて10年ほどブログを書いています。途中から父の病気、介護等でかなり気持ちが落ちるような記事が多くなっています。「えるべの日記」で検索出来ると思います。独りになってからの猫の存在は「御縁」だと思います。襖をビリビリにされていますが(苦笑)。これからも拝読させて頂きます。よろしくお願いします。
sana sanaさん、こんにちは。ブログ拝見させて頂きました。10年間って凄いですね。僕などまだ1年ちょっと。面倒になってやめちゃおうかと思うこともしばしばですが、続けるって凄いことだなとあらためて感じました。勇気を頂いた感じです。後ほどゆっくりと詳細を拝読させて頂きます。良き仲間が出来た感じで嬉しいです。
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