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2019年11月16日土曜日

山奥一軒屋、別荘地生活のすすめ

山奥一軒屋、別荘地生活のすすめ



今から約2年前、この山奥一軒屋の中古別荘を手に入れ貧乏一人くらしを始めてしまったわけなのですが、そこに至った背景には大きく3つ理由がありました。


①うつ病を数年間患っていて都会からはもう離れたかったこと。

②どうせなら、できることなら、仕事もせずにのんびり暮らしたかったこと。

③別荘の視察の途中、偶然、心惹かれる物件に出会ってしまったこと。


山奥一軒屋

元々は逃げ出したかったということなのですが、そんな心的状態の自分の背中を思いっきり押してくれる物件に出会ったということが最大の要因だったと今になってそう感じています。



この住処に出会うまでに5件ほど中古別荘を見てはいるのですが、実のところどこもピンとはこなかったのでした。



「こうでなければだめだ」なんていうよう強い要望はなかったのですが、潜在意識的には何か違うなぁという感覚はあったのかもしれません。



そのことを後から考えてみると、無意識にはいろいろな観点で山奥一軒屋の物件を見ていたのだと感じます。2年前の自分にとっても、現在の自分にとっても、ここは今、パーフェクトです。


山奥一軒家の烏骨鶏


もちろん欲を言えばきりがないのですが、そういう欲にも解決手段は必ずあるもので、クリアしていくことの方がむしろ味わいがあったりするのかもしれません。


山奥一軒家のボロいバルコニー


この周辺の別荘地には何百件という空き物件があります。ですのでどんな要件でも満たしてくれる物件は必ずあると思います。



でも、もし伊豆周辺の山奥別荘で暮らしてみたいと考えている方がいたらキレイとか立派というような観点よりも「ピンとくる」という感覚の方が大事かなぁと思いますので、この点は是非少しだけ参考に。



まぁ住めば都だとは思うので、どうにでもなるかとは思いますが(笑)。



山奥一軒屋、別荘地生活のすすめ


タイトルの話をしたいと思います。僕のここでのダラダラ生活は不定期のこのブログに何度も書いております。



ですので今更でもあるし、魅力的でもなんでもないと思う方の方が多いのではないかとも思ったりしますが、実際ここで生活している人間からすると、今一度、最高であると断言しておこうかと思います。




孤独が好きとか、人付き合いがしたくないとか、そんなちゃっちいことはどうでも良かったりするのです。一言でいうと「自由に何でも出来る」ということ。



家も土地もすべて自由。そして周辺の土地も全て自由。自分のものではないですが、自由、自由。あははははっ。



そしてその逆もまた自由。何もしないでい続けるという自由も手に入れてしまっております。



無職の自分はもちろんお金が尽きれば働かざるを得なくなります。けれど今現在、少ない消費でなるべくその期限を延ばしながら毎日を生きております。かなり楽しい毎日です。



胃が痛いような思いはここへ来てからは皆無だったし、台風で断水10日間というような強制的な修行を受けたばかりではありますが、過ぎてしまえば、あれはあれで良い体験だったと思えます。



台風の豪雨直撃を受けて、家周辺にある土留めがいかに重要かということも認識できたし(土留めが十分でないと土砂が流れ出します)、その認識のもと、腐食した丸太で作られていた部分の大半をブロックと鉄心、コンクリで強固な土留めに作り直したりもしています。この作業には1ヶ月くらいかかったかもしれません。






そんな作業も、業者にやってもらえばとも思いますが、多分、自分自身は面倒くさい気持ち半分、楽しい気持ち半分でやっているようです(お金が無いというのが本当のところですが...えへへへ)。



冒頭、この山奥別荘地へ移住した理由に「逃げる」という表現を用いましたが、今はその感覚は非常に薄く「好んで」やって来たという表現がしっくりくるように感じています。



逃げ出すことをこのブログで推奨していた時期もありましたが、今は「好ましい方向へどうぞ」とお伝えしておきたいと思います。



そしてもし、僕と同じような方向性での選択を取られる方がいるならば、ふたつほどアドバイスしておきたいと思います。



一つ目は縁を大切にということ。これは山奥に限ったことではありませんが、小さな縁を大事にしていくことが本当に良い結果につながるなぁとシミジミと思っていたりします。



もうひとつは、発信。僕自身は大した内容のことは発信できていませんが、存在は少なからず誰かの目に止まってくれているとは感じています。



ブログの更新が続かなければツイートで。僕は今、ゆるくそんな感じです。



周囲に誰もいないような環境に生きているからこそ、真に欲する人間関係が出来てくるのかもしれません。ですので縁と発信は是非心がけてみることをおススメします。



たまには山奥暮らしでのデメリットも書いてみたいと思うのですが、期待を裏切ってすみません。今のところ、ありません。



あ、ひとつだけあります。冬はやっぱり寒いです。でも今年はもう大丈夫。自律神経の不調もここで暮らすようになって劇的に改善しました。



最後になりますが、山奥には意外にも若い方が多く暮らしています。この家から一番近いご近所さんは40代前半。先週初めて山奥喫茶で直接お会いしたツイッターのフォロワーさんは50代前半。ウコッケイつながりのご夫婦も40代前半。



山奥の別荘地は決して姥捨て山ではないのですよ。念のため、念のため。



みんなまだ一般的には十分な余生がある年齢。それでものんびりと。そんな雰囲気もとても良い感じなのです。



今日の午後もまたのんびり過ごそうかと思います。



次の記事
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2018年9月21日金曜日

別荘地の水道料金が倍以上に跳ね上がるというちょっと怖いお話

別荘地の水道料金


僕は現在、熱海から30分、三島から35分の伊豆の山奥にある某別荘地(もうバレているかもしれませんが)に住んでいるのですが、この別荘地の水道料金が来年度から倍に跳ね上がることになりました。


現在2,000円/月ですが、4,900円/月に変更になります。


少し硬い話ですが、今回はこの別荘地の水道事情について紹介しようと思います。



値上げ幅だけを見ると2.45倍。ですので普通では考えられない上昇値です。値上げというのは10%くらいを徐々に徐々に。ということでこれは単なる普通の値上げではないのです。



この別荘地の水道事業を守っていくための施策らしい、です。



別荘地には管理組合があるのですが、役員さん達が散々議論した末に導き出した結論であろうことは間違いないと思います。


僕のようにBライフ生活を目指している者にとっては月額2,900円の値上げは非常に痛いですが、自分自身の納得性を高めるためにもこの記事を書くことにしました。なお、このページに記載している各数字は組合の資料から引用しています。



別荘地の開発は1960年代

1960年と言えば50数年も前です。それに対して水道管の寿命ですが、これは40年らしいのです。もう寿命を過ぎているためあちらこちらで水漏れも起こっているということを最近知りました。


水漏れによって地中に垂れ流されている水量は全体の6割とも言われています。そしてこのまま保守をせずにいると地震などの災害がおこれば間違いなく全壊。




修繕積み立て

普通なら修繕積み立てのように計画的な積み立てをしてしかるべきです。マンションなどを購入すると立体駐車場やマンション本体を定期的にメンテしていくお金を当たり前のように徴収されていきますよね。しかし残念ながら、ここにはそういう考え方がなかったのです。



別荘地なのでおそらく、想像ですが、組合の役員さんといわれる方々もかなりの御年配。そしてもしかしたら当時は金持ちばかりで、壊れたら現金ポンで直せばいいでしょう、みたいな感覚だったのかもしれません。2,000万円くらいの別荘がごろごろころがっていた時代ですから。




組合役員が代替わりしてもその考えはずっと引き継がれてきたのでしょう。ですので今回の決定はまさに英断だと思います。組合役員さんが若返りしたとの話も聞いています。




未認可の水道事業

水道管の老朽化の問題もさることながら、なんとこの別荘地の水道事業は昭和の40数年ごろに認可更新の手続きを怠ったらしく、以降、未認可状態のまま40年以上運営されてきたらしいのです。でも別にいいじゃない?それでずっときたのだから、とも思いますよね?



未認可のままだと何が困るか

自然災害が起こったときに行政からの復興支援を受けられないらしい、のです。それは死活問題ですよね。老朽化が進み今にもぶっ壊れてしまいそうな状況。補修とあわせて認可もとっておくべき、というのはまともな判断だと思います。




補修に掛る総額

総額はなんと22億円!どひゃ~。そりゃそうですよね。ここは東京ドームが57個分も入ってしまう膨大な敷地面積を有しているのですから。でも2,900円の値上げくらいで22億円もまかなえるのかい!とも思いませんか。第二の疑問。


このカラクリは企業債らしいのです。伊豆の国市に水道事業を移管し、市が企業からお金を借りてそれを企業債として支払っていくという。毎年2,600万円。100年くらいの返済計画なのでしょうかね。気の長いお話です。


この補修に掛るお金2,600万円の他に維持管理費というのも計上されていて、そちらが700万円。合計3,300万円分を新たに徴収していこうというのが今回の値上げ分2,900円。


900世帯くらいあるので2,900円x12ヶ月x900世帯でだいたい3,300万円くらい。計算は合います。




他の地域の水道料金

ここは元々2,000円/月だったので安いなぁと感じていましたが、値上げされてもまだまだ他と比べて安いとのことです。水道料金の高い事業体のベスト5は以下。


夕張市 6,841円
深浦町 6,588円
羅臼町 6,340円
江差町 6,264円
上天草市6,264円



まあ夕張市なんて破産してしまった市ですからねぇ。そこを引き合いにだされても....。水道料金の高い地域というのは、多分ですが行政的なものが上手くいっていなかったところ、とも言えそうです。


ちなみに4,900円/月という金額は20㎡の使用までで、以降の超過分は1㎡当たり320円になります。一人暮らしでは毎日がんがんに水を使ったとしても20㎡はいきません。



水道のありがたさ

小屋暮らしのBライファーさん達のブログをよく読んでいるのですが、水に関してはみなさん苦労しています。井戸を掘ったり、湧き水を汲みにいったり。井戸を掘って水が出ても水質が悪い場合には高額な浄水システムが必要だったりと、本当苦労されています。




ライフラインとして電気、ガス、水。この3つの中でどれが一番重要かと言えば、やはり水なのです。電気もガスも代替手段はありますから。水だけは運よく飲料に使える綺麗な水源がなければアウトなのです。



例えば一日10リットルの水を使う(風呂などは入らない)として、毎日10リットルを30分ほどかけて汲みに行かなければならないとしたら、それは本当に辛いと思います。金額にしたら30円分くらいです。だから水道って本当にありがたいものなのです。


それ故に、水道料金の値上げも、このありがたさを享受出来ていることを思えばなんとか我慢できたりもする気もします。


最近、ゴゴゴ~っという轟音がすることがあります。なんだろうかと思っていたら、もう水道管の補強工事が始まっているらしい。そうと分かるとこの轟音もなんだか頼もしく感じてくる。


自分一人では絶対に出来ないことをやってくれている。2.45倍もしかたのないことだと納得しています。

強引にまとめてみると

・水道料が勝手に2.45倍に上がりました。
・しかし別荘地に必要な費用だとも理解、納得。
・水道のありがたさも再認識。


別荘地への移住を検討している方は、水道料金とその歴史なども少し調べておいた方が良いかもです。また水道事業の民営化という世の中の流れも要注意ですね。


水道事業の民営化法案は7月に可決されてしまっているので、あとは見守るだけしか出来ませんが、海外での民営化の事例などを見ると料金は上がることはあっても下がることはなさそうですね。


ちなみにマニラで民営化されたときは水道料金がいきなり5倍になり、富裕層しか水道を使えなくなったらしいです。


今回のこの別荘地の事例は私営を公営化するものですが、日本全国での民営化の流れでも今回の事例と同様に水道管の補修費を上乗せしてくるはずですので、大変なことになりそうだ、ということは想像できますよね。


みなさんがお住みの地域でも近い将来、動きがあるかもしれません。今後、要注目ですよ。



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2018年8月22日水曜日

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Bライフ?あまり聞きなれない言葉かもしれません。普通の社会生活を送っている方にとっては、なんだそれっ?て感じかもですね。



しかし僕にとっては、このBライフという造語、とてもとても素晴らしい言葉なのです。ここ数年間、物凄く勇気をもらってきた言葉です。



うつ病で休職、退職、離婚までしてしまった人間にとって決して大げさではなく、一筋の光明を与えてくれた強力な言葉。



そして僕自身も山奥での質素な暮らしへのシフトを始めてしまったこともあって、今一度、このブログでBライフについて再考してみようかと思います。





1 Bライフという言葉の出所


Bライフとは寝太郎こと高村友也氏が自身のブログで使い始めて広まった造語です。主に小屋暮らしを始めた方々が自分の生活を表現する形で用いられている言葉。




今の山奥での田舎暮らし自体も、このブログ自体も、Bライフという言葉から多大な影響を受けております。



僕のセカンドライフそのものが、どっぷり、この言葉に依存して成立しているような感じです。故に当然、貧乏ではあるのですが、今、心はとても穏やか。



さて、どんな意味かをもう少し詳しく。高村氏の言葉を引用すると以下になります。

------------------------------------------------------------------------
安い土地を買って、そこにテントを張るなり、ダンボールハウスを作るなり、自分で小屋を建てるなりして住んでしまおうというライフスタイルです


ホームレス以上、一般市民以下、......誰にも文句を言われずにいつまでも寝転がっていられるローコスト生活....


....ベーシックライフ....B級ライフ....ビギニングライフ....
-------------------------------------------------------------------------

ここで重要となるキーの部分がこれ。「誰にも文句を言われずに寝転がっていられる」というところ。惹かれませんか?質素とかローコストとかいう点も重要ですが、第一目的ではないのです。それらは実現手段。



もう一度繰り返すと、目的は「誰にも文句を言われずに寝転がっていられる環境を構築すること。



だからこの怠惰な生活をどうやって実現していこうかというのが、Bライフの醍醐味なのだと勝手に解釈しています。




2 Bライフ的に生きるとは


生きていくためにはお金が必要になります。しかし生きていくためだけに必要なお金は、Bライフ的な視点、つまり「誰にも文句を言われずに寝転がっていられる生活の確立」という視点に立てればたいしたことはないということに気が付くことが出来るように思えます。



月に20万、30万も必要ないのです。



東京のアパートに住んでいた時は家賃と駐車場だけで毎月勝手に7万円弱が出ていきました。そこに光熱費と通信費、交通費、食費、娯楽費などを加えるとやはり15万円くらいは必要だったかもしれません。



15万円必要ならば働く以外選択の余地がないのかもしれませんが、もし6万円くらいで済むのなら無理して働かなくても良いのかもと、僕自身は思い始めるようになりました。



うつ病で休職していた時にこのことをよく考えていました。出来るなら、これからは無理して働くよりも、より消費の少ない生活を選びたいと。



Bライフをブログで再考




3 Bライフの形態


Bライフの形態は自作の小屋暮らしに限られることはありません。ここでその数パターンの形態について触れておきたいと思います。



要は土地と建屋をローコストで手に入れられれば良いわけです。ランニングコストという視点もありますが、ここに関しては後述したいと思います。



パターンはざっと以下の5つの形態。費用は100万円~250万円。中には10万円で土地を買って20万円で小屋を建ててしまうというツワ者もおりますが、平均的には100~250万円とみておいた方が良いかと思います。


①自作小屋
②コンテナハウス
③トレーラーハウス
④中古別荘
⑤田舎の古民家


僕自身は④中古別荘でBライフを実践中です。中古別荘でのBライフ生活を考えている方は別荘を選ぶ上での注意事項をこちらにまとめていますので参照してみてください。→別荘生活、別荘ライフでの注意点


3-1①自作小屋


土地を手に入れて自分で小屋を作るため最も初期投資が安くすみます。土地50万円、建屋30万円、計80万円程度で完結。しかし電柱、井戸、などのライフラインも最低限必要になるのでプラス20万円。やはり最低ラインは100万円程度かと思います。



ただ、そんなライフラインも不要。すべて自力で!という方々もおられます。おそらくはこの姿が究極のBライフかと思います。



Bライフの名づけ親である寝太郎さんは自作の小屋暮らしです。10万円かそこらで建ててしまったというツワモノ。だからそれだけ人気があるのでしょうね。


そんな寝太郎さんの名著はこちら↓

      



その後に続け!と多くの方々がBライフを目指して小屋を建ててきたことは数多くのブログが証明してくれています。



ただ続いているのは数件ということも事実ではあります。


3-2②コンテナハウス



中古のコンテナ自体は20万円程度から手に入ります。搬送料が多少かかりますが、トータルは①の小屋と同程度、計100円程度になります。



自作小屋と比較した場合のメリットは小屋は製作期間に3~6ヶ月程要するのに対して、コンテナは始めから完成している箱ということでしょうか。この製作工程がないの点がメリットかと思います。



ただ格安の中古コンテナは腐食が激しいことは当たり前なので、購入以降腐食がどんどん進んでいくことを前提にいろいろと策は練っておく必要はあるかと思います。



枠組みだと割り切ってDIY前提で購入される方が良いのではないでしょうか。



3-3③トレーラーハウス



トレーラーハウスの場合、ある程度居住空間が出来ていますので直ぐに住めるのがメリットです。ただし写真のようなかなり古いものでも70~100万円くらいはしますので、①②に比べて50万円以上は掛ってしまいます。



また車両扱いにすれば固定資産税も不用というメリットもありますが、実のところ小屋の固定資産も微々たるもの(5000円/年)ですのでメリットとは言えない感じもします。



僕は中古の別荘に住んでいますが、固定資産税は6,000円/年間です。別荘でもそんなものですので気にする額ではありません。



3-4④中古別荘




土地、建屋こみで100万円程度から手に入ります。①~③と大きく違うのは、極々普通の住宅と同じ生活が送れるという点です。



トイレもあるし風呂もあります。ライフラインは全て揃っています。ただその分ランニングコストは掛ります。電気、ガス、水道で計9,000円/月くらいが最低ラインかと思います。また管理費として4,000円/月程度が必要にもなります。



少し余談になりますが、東京のアパートに住んでいる知人がガスをあまり使わないのに基本料金が取られるのはイヤだと言って昨年、ガスを解約しました。



料理が必要な時はボンベのコンロ。風呂に入るときは近場のスパに通っていたようなのですが、それで月にいくら浮くようになったのかと尋ねたところ、チャラだと言っていました。



プロパンガスは料金が高めではあるのですが、代替手段にきりかえたところで、不便になるだけで、お金はまったく浮かないということだと思います。



それに、例えBライフであっても風呂ぐらい自宅でゆっくりはるべきだとも思います。今日、明日のキャンプではないという認識も重要かもしれません。



3-5⑤田舎の古民家



こちらも土地、建屋込みで100万円程度、もしくはもう少し安く手に入ります。しかし④の別荘地と違って、その地域の情報を手にいれることはほぼ不可能です。ですので、住んでみないと何が起こるかわからないという不安は残ります。



田舎というのは現代社会でも完全なムラ社会のようです。そこには長がいてその言いつけに従わないとムラ八分という...。



僕の知人にも古民家を手に入れた後、村八分にあって苦しんだ方がいます。そちらの話はこちらを参照ください→ 田舎暮らし、移住での村八分の現実



以上の5つのパターンがBライフを実現するために実現可能な形態かと思います。




4 小屋暮らしBライフの意外な盲点


小屋暮らしで有名なブロガーさんが千葉に小屋を建てて住んでいます。Bライフに詳しいかたなら知っているかもしれませんが、この方の生活は一見たくましく、メデイアへの露出も派手で感化された方も多いのではないでしょうか。



小屋暮らしを開始してもう4~5年になると思います。多くの小屋暮らしの方が2年ほどで消息を経ってしまう(ブログの更新が突然止まってしまう)中で、この点、本当にたくましいと思います。




彼のブログを読んでいると長く続く秘訣がなんとなくわかります。



それは、無理をしないこと



夏場の暑い時期は実家の盛岡の実家に帰省する。冬場の寒い時期も帰省。



要は春と秋の数ヶ月しか小屋では暮らしていないのです。この点はこれからBライフや小屋暮らしを始めようと考えている方は深く考えておくべき点かと思います。



小屋暮らしが長く続いている人は、二重拠点や旅に出るなど、夏冬の辛さを回避する手段を持っているのです。こうなると実は非常に狭き門だとも言えるかと思います。



ローコストで暮らしたいから小屋暮らしを始めるのに別の拠点が必要になってしまうのですから、結局ものすごくお金が掛るような気がします。




5 結果として僕が選んだBライフのパターン


小屋暮らしには憧れていた時期がありました。しかし作りきれるかという点と、やはり上述した点、生活の持続という点で断念しました。



ボロくても土台ができている中古の物件、それも思いっきり値段の安い別荘地物件を僕は自分のBライフ実践の場として選びました。



現在は山奥に移住してまだ3ヶ月なので、家の改修や改造に多少のお金を使っています。でも、これもあと数ヶ月で収束する予定です。その後は月に6万円程度の支出で暮らしていけるという感触も持っています。



6万円の支出では一般的なBライフではないかもしれません。でも都会での15~20万円の暮らしに比べたら十分にBライフなのだとも思っています。それに「誰にも気兼ねなく一日中寝転んでいられる」という点は完璧にクリアしてますから。




6 Bライファーと地域住民とのいざこざ


市街地に小屋を作っても、田舎に古民家を手に入れても、絶対に避けるべきは地域住民とのいざこざではないでしょうか。



寝転んで暮らすためのBライフが、毎日ビクビクしながら不安と共に暮らすことになるかもしれません。



小屋を住宅街に建てて住民に総スカンを食ったり、結束の固いど田舎に越して村八分にされたり、こういう問題で悩んでいる方は本当に多いのです。



折角の移住先が試練の場、苦行の場となってしまいます。



そこでやはり強くおススメしたいのが中古の格安別荘。別荘地では地域住民との付き合いなど一切ありません。ただ例外として、住宅が密集している例外的な場所はありますので、その点はご自身の判断。



また毎月の管理費もゴミ収集や草刈、道路整備などに使われますので、寄り合いのように集まって何かしないといけない、ということも一切ありません。実に快適なのです。




7 持続可能な生活とは


話が重複しますが、Bライフは、2泊3日のキャンプではないということを再度念をおしておきたいと思います。



つまりは「持続可能な生活」という視点。エアコンも必要だし風呂も必要。携帯もネットも必要。水道もガスも電気もクルマも。そういった現代のライフラインを備えながら、いかに節約していくか。ここがカギなのではないかと感じています。



全て排除してしまえば、月2万円の生活も可能だとは思います。そういった苦行をあえて好む方がいても不思議ではありませんが、思い付きや刹那的な憧れだけで踏み出すべきものではないと僕自身はそう思っています。







8 先輩Bライファさん達の小屋での生活


ここに越してきて良くわかりましたが、急な冷え込みや、猛烈な暑さへの対処方法の存在は、かなり重要です。温暖な伊豆ではあるのですが、標高400メートルともなると、冬は氷点下まで気温が落ちます。




もし氷点下0℃の場所に自作小屋を建てたなら小屋の中に薪ストーブでもない限り寒くて眠りにつくこともできません。実際、薪ストーブを導入されている方もいますが、1万円程度の安価なものでは耐久年数が1,2年とも聞きます。



常に高熱にさらされていると薄い鉄板にはいとも簡単に穴が開いてしまうそうです。



ですのでキャンプ的なノリであれば1万円程度の安価な薪ストーブでも良いと思いますが、住み続けるならば数年間は持つものを手に入れる必要もあります。自分自身もかなり調べていますが耐久性が数年以上あるものは20万円以上します。




9 暑さへの対処


寒さに対しては応急処置的に安価な薪ストーブを導入することでしのげるかもしれません。しかし夏場の暑さへの対応は自作小屋であっても、多少お金をかける必要があるのではないかと思います。



エアコンを設置するには20Aほどの電力契約は必要となりますが、多くの小屋くらしの方は5A~10A。またはソーラーパネルでの自家発電という形態。



自作小屋という自負が20Aを引きたくないという気持ちにさせるのかとは思いますが、小屋であっても十分な電力とエアコン。夢を壊すようで申し訳ないですが、必須だと思います。




10 どこに土地を見つけるか


別荘、古民家以外を選択した場合、土地を購入して住む場所を自前で確保していくことになるのですが、土地をどの地域にするかという点も非常に重要なファクターになります。



ツイッターのフォロワーさんに某地域に土地を購入して昨年小屋を建てた方がいました。技術も根性もあって動画の配信も素晴らしい内容だったので毎回全て観させてもらっています。



ところが、その土地はというと、標高1,500mに位置する場所なのです。この標高だと0mの地域に比べて10℃近く気温がマイナスになります。



11月の秋ごろ。東京では最低気温が9度ほど。でもここでは既にマイナス1℃になっていたのです。あまりの寒さに12月には作業を中断し半年間放置となっているようです。



1年の内、11月~4月までの半年間は作業も出来ないし、もちろんそんな環境なので住み始めても辛くて仕方がない状況になるであろうことは容易に想像できます。



Bライフということで安い土地を求めがちですが、気温は重要なファクターです。冬場でも自分が耐えられる、いや、快適に暮らせる場所であって始めてBライフが開始できると思った方が良いと思います。




11 小屋自体の耐久年数


小屋を製作される方は、その材料に高価な木材は使わないのが普通なのですが、ホームセンターで手に入るような一般の安価な木材は防腐剤を毎年塗りこんだとしても直接雨に当る外壁部に関しては5年が耐久年数と言われています。



外壁部分が腐食してくれば中にも侵食してくるでしょうし、何の補強もしなければ6,7年で倒壊する恐れもあります。



こういった点を考慮して耐久性のある高額な木材を使用していれば良いのですが、小屋の製作過程ではとにかく安く済ませるという点に視点がおかれがちでしょうから後々大きな課題になります。



以上、雑多な内容になってしまいましたが、Bライフに生活をシフトしていくために考慮すべき点を、実際に山奥に住み始めた上で、感じている点のまとめとして紹介させて頂きました。




12 最後に


最後になりますが別荘地にはこんな感じの古い家が100万円程度から売り出されています。土地と家をあわせて100万円。いろいろと直したとしてもプラス50万円。少ない消費で暮らしていきたい方には本当におすすめですので是非一考を。




そしてこれからもこのブログでは中古別荘でのBライフ+α的な生活を紹介していきますので、是非是非、参考に。



伊豆の山奥別荘地への移住もお待ちしておりますよぉ。


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