2019年3月16日土曜日

別荘地の管理費の使い道

別荘地の管理費の使い道


少し前の記事に「別荘地の管理費は安ければ安いほど良いですよ」ということを書いたのですが(こちらの記事 → 別荘地の管理費の使い道 )、今回はその根拠を紹介しておこうかと思います。




僕は現在、周囲に誰もいない伊豆山奥の別荘地に住んでいるわけなのですが、僕の周囲に人影がないだけで、別荘地全体だと700軒強の方が定住しています。別荘として使っている方は同数程度。合計で1,400軒



この1,400軒と、その他に土地だけを所有している方がいるのですが、その方々が管理組合に毎月4,000~5,000円の管理費を払っています。詳細は省きますが、合計で毎年約1億円が管理費として発生しています。




1億円の使い道


会計報告が届くため、お金の使い道は割と透明ではあるのですが、透明であるだけで、無駄がないわけではありません。管理組合や管理費の仕組みは何十年も前から決まっていることなので、ここで騒ぎ立てるつもりも全くないのですが



ただ、使い道を紹介することで、管理費なるものがどれだけ無駄なものかを理解して頂けたらと思っています。働かない生活、お金を使わない生活の中にいると、こういうものが割とクリアに見えてきたりもします。



冒頭に結論を書いていますが、管理費など安いに越したことはないのです。仕組みを変えることなど出来ないので、できるだけ安いところを探した方が良いという点も再度強調しておきます。



それでは使い道に関して紹介します。

①職員費

12名4,500万円
ここで注目したいのは、1名の給与の高低ではなく、この12名という人数。管理組合の建屋がありますが、そこで12名が働いています。



小さな町の郵便局を思い浮かべてみてください。窓口、奥の事務、合計で何名が働いているでしょうか。だいたい4~6名だと思います。



郵便局には多種多様な業務があり割と多忙だと思いますが、それでも4~6名で全業務を回していることが多いはずです。




比べて、管理組合には12名もの職員がいます。12名で対処する仕事ってかなりの仕事量だと思います。



僕はこの別荘地に移住して来た時に一度だけ定住者届けを出しに行きましたが、直接関わったのは、そのわずか5分程度です。しかも僕以外には誰もいませんでした。



誤解の無いように繰り返しますが、仕組みを変えるとか人員を削減するとか、そういうことを望んで、この記事を書いているわけではありません。



管理費というのは、こんな形で世襲されていく特権的なものなので安いところを選ぶべきだと言いたいだけです。実際この別荘地も安い方です。しかし中身はこんな感じなのです。


②役員費

役員は4名。計400万円。これも前述した職員費と同じです。


①と②を合わせて、交通費なども計上されて計6,000万円。



1億円の管理費の内、6割があまり実態のなさそうなところに給与として支払われています。おそらくどの別荘地でも6~7割を人件費と称して消化しているのではないでしょうか。



道路や樹木の伐採


僕は当初、この管理費というものの大半は、陥没した道路の補修だとか、飛び出している木の伐採などに使われているんだろうと勝手に思っていました。



しかし環境整備費として使われているのはわずかに400万円。おそらく、そういう仕事は「市」の仕事なのです。





どうでしょうか。



かなり辛口な内容になってしまいましたが、別荘地の管理費に月額8,000円も徴収されるところを選ぼうとしているなら一考かもしれませんよ。



以上、別荘地の管理費の使い道ってこんなものという話でした。



次の記事→
ブログで自分をさらけ出すことについて



関連記事
働かない生き方、働きたくないのでお金を使わない



6 件のコメント:

  1. 私も物件情報を漁っていて、朽ちた別荘が激安で出ているのをみて、こうなる前に管理する人がなんらかの手を打つことができないものかなぁと考えていました。そうなると管理費とは別に修繕費を払うようになるんでしょうかね…
    安いリゾートマンションを買っても、そのローンよりも高い管理費や修繕費、温泉にまつわる大金を支払うことになるので、住んでる限り稼ぎがないと無理ですね。
    いろんな可能性考えながら中古の戸建て探していたら、ステキな物件見つけちゃってテンション上がってます(≧∇≦)

    返信削除
    返信
    1. Amiさん、おはようございます。素敵な物件に遭遇したのですね。よかったですね。
      別荘地の管理費は別荘そのものの保全とは全く関係のないものなのですよ。人件費に割くべきは5割以下にして欲しいなぁと思って書きなぐってしまいました。

      またマンションは修繕、管理費、毎月かなりの額が出ていくので例えば30年とかで掛け算してみると、とほうもない金額になることがわかって面白いですよ。めん玉が飛び出します。きっと(笑)。

      暖かくなってきました。今日も良い一日を。

      削除
  2. 管理費についてはいろんな別荘地で揉める原因のひとつみたいですね。悪質な例では修繕積立金を役員が使い込むなどの被害が出ているところもあるようですね。

    払っている側が納得するような管理をしていただけているのであれば問題はないのでしょうが別荘地という特別な土地柄、永住者が比較的に少なくご高齢の方が多い状態ですと皆さん無関心になりがちですからね。
    管理費とは未来永劫付き合っていかなければいけないものですから「これだけの管理をしてもらえるならばこれだけ払うのは当然。むしろ安いぐらい」と思える管理内容で気持ちよく払いたいものですね。

    返信削除
    返信
    1. トピアさん、こんにちは。そうですね~。わりとみなさん無関心だと思います。それにここは、他と比べるとかなり安い方ですから。でも建屋は個人のもの。道路は市のもの。ゴミの搬送も市の仕事。何が別荘地の管理として必要な経費なのかということなのですが、まさかの職員給与だったということなのです。ここは裁判を起した方が過去にいたらしく勝訴したらしです。

      僕はそこまでの勇気もパワーもないので今回のご紹介にとどめて起きます(笑)。
      コメントありがとうございます。

      削除
  3. 名ばかりの管理で高給がもらえるのなら私が職員になりたいぐらいです(笑)
    シゲさんのところにもすぐに遊びに行けそうですしね。

    返信削除
    返信
    1. あははははっ。なってくださいよぉ。毎日あそびましょう(笑)。

      削除

*コメント欄は現在閉じさせて頂いております。申し訳ありません。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。