別荘地の管理費の使い道
少し前の記事に「別荘地の管理費は安ければ安いほど良いですよ」ということを書いたのですが(こちらの記事 → 別荘地の管理費の使い道 )、今回はその根拠を紹介しておこうかと思います。
僕は現在、周囲に誰もいない伊豆山奥の別荘地に住んでいるわけなのですが、僕の周囲に人影がないだけで、別荘地全体だと700軒強の方が定住しています。別荘として使っている方は同数程度。合計で1,400軒。
この1,400軒と、その他に土地だけを所有している方がいるのですが、その方々が管理組合に毎月4,000~5,000円の管理費を払っています。詳細は省きますが、合計で毎年約1億円が管理費として発生しています。
1億円の使い道
会計報告が届くため、お金の使い道は割と透明ではあるのですが、透明であるだけで、無駄がないわけではありません。管理組合や管理費の仕組みは何十年も前から決まっていることなので、ここで騒ぎ立てるつもりも全くないのですが
ただ、使い道を紹介することで、管理費なるものがどれだけ無駄なものかを理解して頂けたらと思っています。働かない生活、お金を使わない生活の中にいると、こういうものが割とクリアに見えてきたりもします。
冒頭に結論を書いていますが、管理費など安いに越したことはないのです。仕組みを変えることなど出来ないので、できるだけ安いところを探した方が良いという点も再度強調しておきます。
それでは使い道に関して紹介します。
①職員費
12名で4,500万円。ここで注目したいのは、1名の給与の高低ではなく、この12名という人数。管理組合の建屋がありますが、そこで12名が働いています。
小さな町の郵便局を思い浮かべてみてください。窓口、奥の事務、合計で何名が働いているでしょうか。だいたい4~6名だと思います。
郵便局には多種多様な業務があり割と多忙だと思いますが、それでも4~6名で全業務を回していることが多いはずです。
比べて、管理組合には12名もの職員がいます。12名で対処する仕事ってかなりの仕事量だと思います。
僕はこの別荘地に移住して来た時に一度だけ定住者届けを出しに行きましたが、直接関わったのは、そのわずか5分程度です。しかも僕以外には誰もいませんでした。
誤解の無いように繰り返しますが、仕組みを変えるとか人員を削減するとか、そういうことを望んで、この記事を書いているわけではありません。
管理費というのは、こんな形で世襲されていく特権的なものなので安いところを選ぶべきだと言いたいだけです。実際この別荘地も安い方です。しかし中身はこんな感じなのです。
②役員費
役員は4名。計400万円。これも前述した職員費と同じです。①と②を合わせて、交通費なども計上されて計6,000万円。
1億円の管理費の内、6割があまり実態のなさそうなところに給与として支払われています。おそらくどの別荘地でも6~7割を人件費と称して消化しているのではないでしょうか。
道路や樹木の伐採
僕は当初、この管理費というものの大半は、陥没した道路の補修だとか、飛び出している木の伐採などに使われているんだろうと勝手に思っていました。
しかし環境整備費として使われているのはわずかに400万円。おそらく、そういう仕事は「市」の仕事なのです。
どうでしょうか。
かなり辛口な内容になってしまいましたが、別荘地の管理費に月額8,000円も徴収されるところを選ぼうとしているなら一考かもしれませんよ。
以上、別荘地の管理費の使い道ってこんなものという話でした。
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